治療の費用
The ASCO Post March 15, 2012, Volume 3, Issue 5 に興味ある記事、Prostate Cancer Studies Compare Outcomes, Toxicities, and Costsが掲載されていた。2012年のGenitourinary Cancers Symposium での発表2つの紹介だ。
2つ目の記事は1991から2007までのSEER-Medicare databaseを用いたJay P. Ciezki, MD の発表の概要の紹介である。137,427人の65歳以上の前立腺がんと診断された患者が対象である。
3つの前立腺がんの治療法、外照射、小線源、手術に対して、最も副作用が多いのは外照射、続いて、手術、小線源ということだ。患者一年あたりの費用は以下のとおりである。
外照射 $6,412.29
手術 $3,205.71
小線源 $2,557.36
治療法の割合は以下のとおり。
外照射 44%
手術 44%
小線源 12%
年度、年齢を限定したものであるが、意外と外照射が多いと思った。海外情報の放射線療法で前立腺がんの治療期間短縮で紹介した新しい放射線療法で前立腺がんの治療期間短縮での「患者1人あたりの平均費用は新しい治療法（寡分割照射法）が約1万3,600ドル、標準治療が2万1,000ドルだった。治療開始2年後、新しい治療法を受けた患者では標準治療を受けた患者に比べて、尿道の炎症、尿失禁、尿路閉塞などの副作用が多かった。しかし、これらの合併症の治療費用を含めても、新しい治療法の全体費用は標準治療より安価だった」という記述と関連して費用面での評価は結構米国では厳しいものがあると思う。上記の記事の費用とが一致しないのは患者側の支払う費用と病院側の費用の差かと思う。
2015/01/02