JEVTANA
９月発売抗がん剤「ジェブタナ」使用の５人死亡という記事で、製薬会社「サノフィ」（東京都新宿区）は「治療中はこまめに血液検査を行い、白血球が減っていないかチェックし、発熱した場合は、適切な抗菌薬を速やかに投与してほしい」とのことだ。
約２００人の患者が使用し、５人死亡というのは結構な確率で誰もがんの治療は希望しても死を賭してもとは思わない。６０歳代３人、７０歳代２人が肺炎や敗血症などで死亡ということなので、当方の生検後の敗血症と比べると、そのリスクの高さに驚く。
Uromasterさんが「ジェブタナ」投与後に５人死亡 副作用の疑いという記事を投稿している。ここで、ジーラスタに言及している。
化学療法を行う予定の方は、是非主治医と相談してジーラスタ考慮してください。ジーラスタは今月12月に発売されました。いま各病院でこの薬剤を採用しているところだと思います。お断りしますが、私でも、まだジーラスタとジェブタナの使用経験はありません。
協和発酵キリン株式会社は持続型G-CSF製剤ジーラスタ®発売のお知らせというニュースリリースで発表している。「ペグフィルグラスチムはアムジェン社が創製し、キリン・アムジェン社から導入したもの」であり、薬価も106,660円/1シリンジと高額だ。がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制に効果があり、がん化学療法剤投与終了後の翌日以降1回皮下投与とのことだ。ジェブタナの薬価593,069円に比べれば安いといえるが。
予防投与可能な持続型のG-CSF製剤が発売によると、「海外では2002年1月に米国で承認されたのをはじめとして、2014年3月現在、世界107カ国で承認されている」ということで、米国の承認から随分時間がたった模様だ。
ジェブタナに関しては承認時に 【新薬】ジェブタナ カバジタキセル：タキサン系の去勢抵抗性前立腺癌治療薬 に以下のような注意事項が書かれている。
本薬は国内第1相臨床試験で100％、海外第3相臨床試験で84.4％と高い頻度で副作用が認められていることに注意する。好中球減少症や発熱性好中球減少症などの骨髄抑制、腎不全など数多くの有害事象が報告されているので、最新の添付文書で確認することが肝要である。
薬剤の値段、60万円、10万円に関してのコメントが抗がん剤の功罪に掲載されている。 (2014/12/19追記)
2014/12/12