75.6Gy以上の外照射
外照射治療で線量に関して多いほうがPSA非再発率が優位であるというが、生存率に関する論文の概要を紹介する。
それは、Kalbasi A, et al. JAMA Oncol. 2015 Oct 1;1(7):897-906. である。National Cancer Database （NCDB）をもちいた解析であり、2004年から2006 年の患者、低リスク（12,229人）、中間リスク（16,714人）、高リスク（13,538人）という大人数を対象としたものである。
外照射の線量により次の二つの群に分ける。
・68.4 Gy以上 75.6 Gy未満
・75.6 Gy以上 90 Gy未満
全生存率で高リスク、中間リスクに関しては高線量群のほうがいいが、低リスクでは特に優位性はない
中間リスク adjusted hazard ratio [HR], 0.84; 95% CI, 0.80-0.88; P < .001
高リスク HR, 0.82; 95% CI, 0.78-0.85; P < .001
低リスク HR, 0.98; 95% CI, 0.92-1.05; P = .54
75.6Gyという値はどこからでてきたのだろうか。
論文、Zelefsky MJ, et al. J Urol. 2001 Sep;166(3):876-81. で "75.6 to 86.4 Gy" と "64.8 to 70.2 Gy" を比較している。
（2015/12/22 追記）
2015/12/21