GS8での違い
GS（グリーソンスコア）8の3+5または5+3 と4+4との間に予後に関して前立腺がん死亡率および全死因死亡率により比較した論文、Huynh MA et al. Eur Urol. 2015 Sep 17を紹介する。筆頭著者のMai Anh Huynh 氏はHarvard Radiation Oncology Program, Brigham and Women's Hospital の所属である。
1998年～2012年にChicago Prostate Cancer Centerで小線源と外照射併用（ホルモン治療は実施された人とそうでない人がいた）で治療された患者、462人が対象である。中央値7.6年で118人が死亡し、26人が前立腺がんによる死亡だった。
GS 3+5/5+3 と GS 8 の調整ハザード比（AHR）は以下のとおりである。
前立腺がん死亡率：AHR 2.48, 95%信頼区間(CI) 1.13-6.80; p=0.026
全死因死亡率: AHR 1.75, 95% CI 1.06-2.87; p=0.028
明らかにGS 3+5/5+3のほうが、GS 4+4 より有意に高かった。
同じGS8といっても5を含むか否かによって、予後が異なり、論文でランダム試験において5をサブカテゴリーとして考慮すべきという主張も頷ける。
2015/10/01