がんの補完代替医療

久々に極東ブログをみると、昨日、「癌についてちょっとめんどくさい話」という記事が掲載されていて、『がんの補完代替医療ガイドブック【第3版】（2012年）』が紹介されていた。

この冊子は大園誠一郎／編 『前立腺がん(インフォームドコンセントのための図説シリーズ)』医薬ジャール社 で紹介されたURLをアクセスし、以前、読んだものだ。

finalventさんは以下のように書き、中身は特に言及していない。

この話題は同冊子に尽きていると思われるので、読後は過剰に代替医療を忌避する必要もないだろう

再度読み直してみて、研究の方法によってその結果の信頼性にさまざまなレベルがあるということを改めて認識した。

P.17に書かれていた表を以下に転記する。

ヒトにおける治療法の効果を評価するための研究方法の信頼度
研究方法 研究の実施 結果の信頼性
ランダム化比較試験 困難 高い
非ランダム化比較試験 ↑ ↑
コホート研究
患者対照研究
症例報告
実験室の研究 ↓ ↓
経験談・権威者の意見 容易 低い

更に関連して、前立腺がん地域医療連携 CaPMnetのサイトの以下のページの記述は興味深かった。

前立腺がんサバイバーのための食事と運動には以下のように書かれている。
・前立腺がんに対するリコピンの有効性については賛否両論あります。
・大豆が、前立腺がんの再発や進行を抑える効果があるかどうかに関しては、まだ十分な結論は出ていません。

そして、その後の以下の結論は納得です。

前立腺がんサバイバーは、野菜や果物が豊富で、飽和脂肪酸の少ない食事に心がけ、適度の運動を含め活動的な生活習慣をとることが大切です。
前立腺がんサバイバーの死因として多くみられる心臓疾患、脳卒中、あるいは二次がんなどの併発を顕著に減らす効果が期待されますので、十分に有益な推奨と考えます。

運動は健康に悪いと思っていたが、少しは軽い運動を継続してしなければと思った次第だ。

2014/09/02