米国手術状況
鶴崎氏の論文で拡大骨盤リンパ節郭清 pelvic lymph node dissection（PLND)を実施し、良好な治療成績をあげているという論文を紹介した。米国の状況の論文、Wang EH, et al. Variation in pelvic lymph node dissection among patients undergoing radical prostatectomy by hospital characteristics and surgical approach: results from the National Cancer Database. J Urol. 2015 Mar;193(3):820-5. の概要を紹介する。
筆頭筆者のWang氏の所属はYale Universityである。
2010年～2011年のNational Cancer Data Baseに登録されているデータにより解析している。中間リスク、高リスクの患者で手術を受けた50,671人の内、70.8パーセント（35876人）が付随骨盤リンパ節郭清が施術され、その中で26.6パーセント（9543人）は、拡大骨盤リンパ節郭清が施術され、4.5％（1621人）はリンパ節転移があった。また、大病院のほうが、骨盤リンパ節郭清がより頻繁に実施された。
NCCNガイドラインで推奨されている骨盤リンパ節郭清はすべての患者が受けているわけではないが、拡大骨盤リンパ節郭清もそれなりの割合で実施されている。
2015/07/10