代わりとなる悪性度分類
Gleason Score(GS) グリーソンスコアの値はNCCNリスク分類では以下のようなリスク分類での数値として使われている。
低リスク：6以下
中間リスク：7
高リスク：8〜10
この分類では3+4も4+3も同じであるが、例えば、リンクでのビデオの項でリンクしている栃木県立がんセンター川島氏の前立腺がんに対する手術療法において、21分49秒あたりからのGSの説明の中でこのようにいっている。
4+3は高リスクに近い性質をもっている
そうして、プレゼン上、資料の数値を示しているものを高リスクのほうに移動している。
これを新たに5段階に分類することを提案する論文、Epstein JI,et al A Contemporary Prostate Cancer Grading System: A Validated Alternative to the Gleason Score. Eur Urol. 2015 Jul 9. の概要を紹介する。
2005年～2014年に手術によって治療された20845人と放射線治療によって治療された5501人が対象であり、PSA非再発率で評価した。
HR：ハザード比は以下のとおりである。
6 1(reference)
3+4 1.9
4+3 5.1
8 8.0
9-10 11.7
高リスク患者の放射線治療では、アジュバントまたはネオアジュバントホルモン療法を受けているためにこれらの数値の違いは小さくなる。また、ホルモン無しの放射線治療患者にはこの傾向が明らかにみられる。
確かに4+3は8に近く、3+4と同じ扱いにできないということはよく分かる。
2015/07/26