STAMPEDE at ASCO 2015
STAMPEDEのページでNick James氏が、2015年5月31日にシカゴで開催されたAmerican Society of Clinical Oncology (ASCO)のannual meetingで発表したということを知った。
プレゼンテーション資料を読んでみた。
検索し、Docetaxel and/or zoledronic acid for hormone-naïve prostate cancer: First overall survival results from STAMPEDE (NCT00268476).を見出す。臨床試験は表題にあるようにNCT00268476である。以下概要を紹介する。
療法を以下のように略して書く。
SOC (standard of care) ：標準のホルモン治療 > = 3 年
D (docetaxel) ：ドセタキセル＋プレドニゾロン
ZA(zoledronic acid) :ゾレドロン酸水和物（商品名：ゾメタ）
2005年10月～2013年3月までの患者2,962人が以下の4つの療法に無作為に割り当てられた。
SOC (control)、SOC+D、 SOC+ZA、SOC+D+ZAの割合は(2:1:1:1) であり、プレゼンテーション資料によるとSOCは1184人、SOC+Dは592人であり、SOC+ZA、SOC+D+ZAは593人とのことだ。
生存で評価を行った。SOC に対する各々のハザード比は以下のとおりである。
SOC+D 0.76 (95% CI 0.63, 0.91; p = 0.003)
SOC+ZA 0.93 (95% CI 0.79, 1.11; p = 0.437)
SOC+D+ZA 0.81 (95% CI 0.68, 0.97; p = 0.020)
生存データから、ホルモン療法にドセタキセルを追加した場合、有意な改善を示しているが、ゾメタは生存を改善しない。両方とも加えることは生存を改善するが、ドセタキセルを加えることの上に、明らかな有益性は提供しない。
2015/06/19