中間リスクの細分類

中間リスクを細分類することに関する文献レビュー、Oncology (Williston Park). 2016 Mar;30(3):229-36.full textを読んだ。なお、このレビューは小線源治療に関しては範囲外とのことだ。

NCCNリスク分類の中間リスクを2つのsubgroupに細分類したLancet Oncol. 2012 Jun;13(6):e259-69.が検討されていた。

NCCNリスク分類の中間リスクの定義を以下に記す。
以下の3つの因子のいずれか一つ以上を持つ場合である。
・PSA 10〜20
・GS 7
・病期 T2b〜T2c

提案された細分化分類
favorable
以下のすべてを満たす。
・中間リスクの因子を1つだけもつ
・GS 3 + 4 = 7 以下
・陽性率 50%未満
unfavorable
以下のいずれか1つを満たす。
・複数のリスク因子をもつ
・GS 4 + 3 = 7
・陽性率 50%以上

文献を検討した結果、abstract では以下のようにいっている。

favorable な中間リスクの患者は前立腺癌特異的死亡率と全死因死亡率において低リスクの患者と似かよっている。

放射線治療開始までで書いたように私は上記の分類でいうと favorable に分類されるので、一安心といったところだ。

なお、3つの細分類を報告した中間リスクの外照射におけるホルモン治療の併用で紹介したCastle KO et al. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2013 Mar 1;85(3):693-9.も検討されている。

2016/04/19