がんが消えた
昨日、TBSの「私の何がイケないの？【前立腺がん告白！元巨人角盈男のがんが消えた！】」19時00分～20時00分という番組をみた。
角さんは重粒子線治療をやめ、15回照射のトモセラピーの治療を行ったという番組だった。クリニックC4での治療ということだった。
blogの3月27日の検査結果によると、「進行具合は中「くらいだそうです」とのことだ。PSAに関しては、8月28日の検査結果に次のように書かれている。「血液検査結果が出て来ました。PSAの数字が激減！10近くあったのが ０,1以下です」病期、グリソンスコアは不明だ。
番組はホルモン治療中の過食、苛立つ言辞等で重粒子線治療をやめたという再現映像含めての説明だった。そうして具体的に角さんのトモセラピーの治療風景を映していた。トモセラピーの照射の説明もアニメーションで行っており、トモセラピーの宣伝番組のようだった。クリニックのトモセラピーとはの放射線外照射装置の比較では当然のようにトモセラピーが一等いいという結論である。ノバリスはIMRTは可能であり、良好でないという表示だ。
ホルモン治療を実施しなくてよく、照射は15回であり、1か月弱で治療は完了し、10億個の癌細胞が1個になったという説明。MRI画像が映されていたが、癌細胞はどうやって数えるのだろうというつっこみをいれたくなった。完治確率95％という数字が映され、費用は230万円との説明。放送法上は一つの治療法をおしているわけではなく、前立腺がんはいろいろな治療法、たとえば手術他があり、角さんはトモセラピーがあっていただろうという「医師」の西川先生の説明がさりげなく最後にあった。
15回照射ということなので、京大の実施している臨床試験前立腺癌に対する寡分割定位的強度変調放射線治療の安全性評価のための臨床研究と多分、線量は同じと思われる。臨床試験の目的としては「低リスク～中リスク前立腺癌患者に対して寡分割定位的強度変調放射線治療法（54Gy/15回/3週間：1回線量＝3.6Gy）の安全性を検証すること 」と書かれている。臨床試験段階なので、保険きかないのでしょうか。よくわかりません。
テレビのがんを扱うやり方は不治の病に家族と戦う姿と完治してラッキーというどちらかであり、悩みながら治療法を選択し、淡々と治療に臨む映像はいわゆる絵にならないので放映はされないだろう。
当院のがん治療治療費についてに「トモセラピーによるHF IMRT（定位的画像誘導強度変調寡分割照射）は保険適用されていません」と書かれ、費用として、2,290,000円が提示されている。 （2014/11/30追記）
角さんが『私の何がイケないの？』には今回が初めてではなく、6月16日にも出演していたようだ。角盈男氏、前立腺がん告白も克服誓う 完治の確率「80%以上」で角氏は最新治療方法の“重粒子線治療”を受けることを決意ということのようだった。そもそも、誰が重粒子線治療を勧めたのだろうか。まさか番組関係者ではないだろう。 (2014/12/16 追記）
2014/11/25