牧野友幸氏の論文__金沢医療センター

独立行政法人国立病院機構金沢医療センターはTRIP試験登録病院に記したように5人の患者を登録し、TRIP臨床試験に参加している。金沢医療センターの牧野友幸氏を筆頭筆者とするProstate Int. 2016 Dec;4(4):152-155、full textの概要を記す。

2007年〜2014年の小線源で治療された患者316名が対象である。
full textのTable 1よりD'Amico リスク分類で以下のとおりである。
低リスク　 114人(36.1%)
中間リスク 144人(45.5%)
高リスク　　58人(18.4%)

5年PSA非再発率
全患者　95.2%
低リスク　 98.7%
中間リスク 96.9%
高リスク　 81.1%

GS8、GS9-10患者の5年PSA非再発率は、それぞれ87.7%および61.5%だった。

Table 1よりT3の患者は対象外である。

＊高リスク群(病理学的悪性度、Gleason score≧4+4)と中間リスク群(Gleason score＝4+3)の方は、外部照射(45グレイ/25回)の併用が必要です。

高リスクといってもT3の患者に対しては治療を行ってこなかったようだ。リスク分類はD'Amico だし、5年PSA非再発率高リスク　 81.1% といっても、患者、限定されたものといえる。

2017/02/22