寡分割照射比較試験３
今年一番暑い日、やはり英文を読むのはいささか苦痛ではある。
寡分割照射比較試験２でCHHiP trialについて書いた。もうひとつの広範な臨床試験の論文の概要を示す。
その論文はJ Clin Oncol. 2017 Jun 10;35(17):1884-1890.、full textである。
27病院（カナダ 14、オーストラリア 12、フランス 1）で行われたランダム化比較試験であり、通常分割照射（78Gy/39回/8週）、寡分割照射（60Gy/20回/4週）にランダム化された。患者は中間リスクであり、ホルモン治療は無しだった。
寡分割照射は608人であり、その内、109人がPSA再発した。
通常分割照射は598人であり、その内、117人がPSA再発した。
5年PSA非再発は共に、85% であり、違いはなかった。
結論は以下のように書かれている。
この試験で使用された寡分割照射のレジメンは、従来の照射よりも劣っておらず、後期毒性の増加と関連していなかった。寡分割照射は患者にとってより便利であり、中間リスクの前立腺がんについて考慮する必要があります。
2017/08/09