小此木範之氏の論文__日高病院
トモセラピーによる治療を行った論文をみつけたので概要を書いてみる。
それはJ Radiat Res. 2015 Nov;56(6):889-96だ。
群馬大学の小此木範之氏を筆頭著者とする論文であり、日高病院泌尿器科の関原哲夫氏、腫瘍センターの岡崎篤氏も共著者として名前を連ねている。
腫瘍センターにメニューとして免疫細胞療法があげられているのは気になるところだ。
2009年9月〜2012年10月の間、80歳以上患者の23人と80歳未満の患者171人が対象である。追跡期間の中央値は、80歳以上では35ヶ月、80歳未満では34ヶ月だった。
3年生存率
80歳以上 92%
80歳未満 99.4%
3年PSA非再発率
80歳以上 96%
80歳未満 97.3%
full textをみるとD'Amico リスク分類で以下のとおりである。
80歳以上
中間リスク 8人
高リスク 15人
80歳未満
中間リスク 59人
高リスク 112人
3年での評価は期間的に短いと思うが、こと生存率に関しては80歳以上の高齢者に関しては前立腺がん死以外（胃がん）もあったということで如何ともしがたいところではある。
図１を参照のこと。
2017/08/27