Pervez 氏の論文__トモセラピーによる寡分割照射
Nadeem Pervez 氏のトモセラピーによる寡分割照射の論文、Am J Clin Oncol. 2017 Apr;40(2):200-206.、full textを読んだ。
Nadeem Pervez 氏はカナダのアルバータ州エドモントンのCross Cancer Institute の所属である。2005年〜2007年に治療された高リスクの患者60人が対象である。
前立腺および近位精嚢に対して68Gy / 25回（1回当り2.72Gy)、骨盤リンパ節および遠位精嚢に対しては同時に 45Gy / 25回（1回当り1.8Gy）の照射であった。追跡期間の中央値は63カ月だった。
ホルモン治療をを受けた患者は58名（96.7%）で、ネオアジュバントホルモン治療を受けた患者は52人（86.7%）で平均66日（範囲 13日〜189日）の期間だった。 ホルモン治療の期間の中央値は30.2カ月（940日）（範囲 6.0カ月〜43.3カ月）だった。
治療成績は以下のとおり。
5年PSA非再発率 91.67%
5年全生存率 86.67%
寡分割照射の治療の評価が目的の論文であるが、私が受けたのと同じ放射線機器を使用し１回当りの線量、回数は少し異なるが良好な結果を得たことはいいことだと思った。
2017/09/03