北里大学の10年HDR成績
北里大学泌尿器科の津村秀康氏を筆頭著者とするProstate. 2017 Sep 14を読んだ。
International Society of Urological Pathology（ISUP）2014 コンセンサス会議で提案され承認された新しいグレード分類 1) の予後予測への影響というのが表題ではあるが、長期（10年）のPSA非再発率という観点でみた。
2003年11月から2012年12月のT3a 203人、T3b 80人計283人が対象である。1回 7.5Gy のHDRを5回の後、1回 3Gy の外照射を10回実施した。6カ月以上のネオアジュバントホルモン治療の後、アジュバントホルモン治療を3年間継続した。追跡期間の中央期間は74カ月だった。
10年PSA非再発率は以下のとおり。
T3a 79%
T3b 64%
10年癌特異的生存率は以下のとおり
T3a 96%
T3b 91%
T3a 患者ではグレード5と4の間で10年癌特異的生存率は以下のように有意差は無し。
グレード5 94%
グレード4 97%
T3b患者では10年癌特異的生存率はグレード5は4より悪い結果となった。
グレード5 74%
グレード4 100%
ブログにネット上の体験記 HDRと題して北里大学病院でHDR治療を受けたgabo8938さんのブログを紹介した。
なお北里大学病院で治療を受けたことは#11紹介に書かれている。
#24入院 HDR(前編)「入院中の予定」をみると入院は7日間で午前、午後とHDR治療が行われる。3日間身動きできないのはやはりつらいと思われる。
1) Gleasonスコア─ISUP 2014の注目点: 臨床泌尿器科: Vol 70, No 10によるとグレードグループは以下のとおりである。
1：Gleasonスコア 6以下
2：Gleasonスコア 3＋4
3：Gleasonスコア 4＋3
4：Gleasonスコア 8
5：Gleasonスコア 9、10
2017/09/28