J-POPSにおけるPSA非再発率（Phoenix definition）

J-POPSに関しては小線源治療の論文及びJ-POPS 有害事象及びJ-POPS PSA非再発率で書いた。前立腺癌密封小線源永久挿入治療研究会ではJ-POPSついて以下のように説明している。

日本における前立腺癌に対するヨウ素125密封小線源永久挿入療法に関する前向きコホート研究

ClinicalTrials.govの説明
・NCT00534196:Implant Radiation Therapy Using Radioactive Iodine in Treating Patients With Localized Prostate Cancer (J-POPS)
31の病院の名前が記述されていて、滋賀医科大の名前もみえる。

J-POPS PSA非再発率で紹介した論文はabstract には通常のPhoenix definition のリスク別のPSA非再発率は書かれていなかった。今回、Phoenix definition のリスク別のPSA非再発率を明記した岡山大学放射線科の片山敬久（かたやまのりひさ）氏を筆頭著者とする論文、Brachytherapy. 2019 Sep - Oct;18(5):574-582.をみいだしたので、先の論文も参照しその概要をまとめてみる。

42病院で2005年7月〜2007年6月に治療された2316人の限局性前立腺がん患者が対象
低リスク　 1,028人
中間リスク 1,114人
高リスク　　 133人
ただし、この人数を足すと2275人となり2316人とはならない。NCCNリスク分類不明の患者がいるのだろうか。

5年PSA非再発率
全体　　93.6%
低リスク　 94.9%
中間リスク 92.7%
高リスク　 91.1%

各リスク分類の％がいまいち不明確なので治療法比較３の表には追加しない。

2019/11/07