NCCN ガイドライン Version 1.2018
NCCN ガイドライン 最新版をダウンロードして少しよんでみた。表題は "NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology Prostate Cancer Version 1.2018 — February 14, 2018 " である。日付的にも新しいものだ。
一等きになっているリスク分類を確認する。PROS-2 に "RISK STRATIFICATION AND STAGING WORKUP" と題された表が追加された。そこにはPCF 前立腺がん患者ガイドに書いたFavorable intermediate と Unfavorable intermediate が追加された。定義を以下に示す。
Favorable intermediate
• T2b-T2c OR
• Gleason score 3+4=7/grade group 2 OR
• PSA 10–20 ng/mL AND
• Percentage of positive biopsy cores <50%
Unfavorable intermediate の定義は少し納得いかないので転載は控える。
もちろん、定義だけではなくFavorable intermediate及びUnfavorable intermediate に従い治療法は異なる。
PROS-6 Favorable intermediate
EXPECTED PATIENT SURVIVAL ≥ 10 y EBRT or brachytherapy alone
PROS-7 Unfavorable intermediate
EBRT + ADT (4-6 mo)
or
EBRT + brachytherapy± ADT (4-6 mo)
中間リスクに対して小線源単独または外照射単独での治療がFavorable intermediate ということはそれはそれで明確な治療指針だろう。
PCF 前立腺がん患者ガイドで書いたようにProstate Cancer Foundation（PCF）の患者向けガイド 2017年版はすでにこのような中間リスクの細分類と治療法について書かれていてNCCNガイドラインに先行している。
2018/02/25