Magli 氏の論文__イタリアの寡分割照射
イタリアのUniversity Hospital of Udine の放射線腫瘍学科に所属するAlessandro Magli 氏を筆頭著者とする論文、Prostate Cancer Prostatic Dis.、full textを読んだ。
2009年3月から2012年の間の高リスクの41人が対象である。Image Guided SIB-IMRT plans (Simultaneous Intensity Modulated - Intensity Modulated Radiotherapy)で治療された。照射量は以下のとおり。
前立腺：67.5Gy / 25回（1回当り2.7Gy)
精嚢：56.25Gy / 25回（1回当り2.25Gy)
骨盤リンパ節：50Gy / 25回 (1回当り2.0 Gy)
すべての患者にホルモン治療は実施された。外照射より3〜6ヶ月前に開始し、12ヶ月以上継続した。ホルモン治療に期間中央値は12ヶ月（範囲は12-24ヶ月）であった。
5年PSA非再発率
95.1%
Pervez 氏の論文__トモセラピーによる寡分割照射でトモセラピーによる治療を行った論文について紹介した。今回のMagli 氏の場合はVarian 600Cを使用しPervez 氏の論文との違いは照射回数は同じだが精嚢、骨盤リンパ節に関しては少し多い。また、5年PSA非再発率もよりよい。ただし人数は41人とそう多くなく、phase II trial とのことなので、人数も多いphase III trial が早晩実施されるだろう。
2018/05/02