ガーナの小線源治療
滋賀医科大 岡本圭生氏の論文が掲載された医学誌、Journal of Contemporary Brachytherapyを少し検索し、ガーナの小線源治療の成績を報告したProstate brachytherapy in Ghana: our initial experience. J Contemp Brachytherapy. 2016 Oct;8(5):379-385を見出したので概要を記す。
筆頭著者は University of Ghana Medical School の James Edward Mensah 氏だ。2008年7月から2014年2月まで Korle Bu Teaching Hospital で治療された連続する患者90人が対象である。小線源単独または外照射併用で治療された。高リスクはすべて外照射併用である。
なお、About us - Korle Bu Teaching Hospitalによると1923年に創立されたとのことだ。
患者の内訳は以下のとおり。リスク分類はNCCNである。
低リスク 22人（24%）
中間リスク 44人（49%）
高リスク 24人（27%）
7年PSA非再発率
低リスク 95.4%
中間リスク 90.9%
高リスク 70.8%
PSA再発人数は以下のとおり
低リスク 1人
中間リスク 4人
高リスク 7人
何年PSA非再発率なのか本文中には書かれていないが、Table 2より7年という情報をえた。
なお、Table 2にはPSA非再発率を比較する論文として4つあげられていて、内二つは治療法比較2で示した東京医療センターの萬氏の論文及びMarshall RA氏の論文である。
2017/12/17