Broeck氏の論文 PSA再発後の予後
ベルギーのUniversity Hospitals Leuven の Thomas Van den Broeck氏を筆頭著者とする論文、Eur Urol. 2018 Oct 17. pii: S0302-2838(18)30752-8.を読んだ。
PSA再発した際どのような場合が腫瘍学的結果に関連するか論文の系統的レビューにより明らかにした論文である。
100人以上の患者が対象である71の論文に対して分析が行われた。内訳は手術は29,057人、放射線治療は11,301人、および混合（一次治療として手術または放射線治療を受けた患者の混合）は4272人だった。
結論として次のように書かれている。
PSA再発は生存に影響を与えるが、この影響は特定の臨床的危険因子を持つ患者のサブグループに限定されるようだ。手術後の短いPSA倍加時間および高い最終グリーソンスコア、ならびに放射戦治療後PSA再発までの短い期間および高い生検グリーソンスコアは生存に悪影響を及ぼす主な要因である。
私はIMRT後4年以上経ってPSAは低位のままであるので例えPSA再発しても前立腺がん死には至らないのではないかとこの論文をよみ、勝手に思ってしまう。
2019/04/15