IGRTを用いたIMRTと小線源の比較
Sci Rep. 2018 Jul 12;8(1):10538.、full textを読んだ。市立福知山市民病院の放射線科の坪倉卓司氏を筆頭著者とする論文である。IGRTを用いたIMRTをIG-IMRTと小線源外照射併用及び小線源単独をLDR-BTと表記する。
2005年6月から2013年9月に治療されたIG-IMRTは269人でLDR-BTは488人（小線源単独は420人、外照射併用は68人）であり、IG-IMRTはLDR-BTより進行した疾患を治療した。
IG-IMRTで治療した患者はLDR-BTより年齢が上であり、よりホルモン治療を行った。
Table 1 よりT3の患者はIG-IMRTは64人（24%）であり、LDR-BTは12人（2%）である。
5年PSA非再発率
IG-IMRT 88.7%
LDR-BT 96.7%
D'Amicoのリスク分類によるPSA非再発率は以下のとおり
高リスク
IG-IMRT 85.1%
LDR-BT 94.9%
中間リスク
IG-IMRT 91.6%
LDR-BT 97%
abstract の最後に以下のように書かれている。
For selected high-risk patients, LDR-BT showed more potential to improve PSA control rate than IG-IMRT.
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選択された高リスク患者について、LDR-BTは、IG-IMRTよりもPSA制御率を改善する可能性がより高いことを示した。
なお、低リスク、中間リスクに関しては次のように書かれている。
LDR-BT. LDR-BT and IG-IMRT showed equivocal outcome in low- and intermediate-risk groups.
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LDR-BTおよびIG-IMRTは、低リスク群および中リスク群において、曖昧な結果を示した。
IG-IMRTにおいてT3b-T4およびPSA> 50ng / mlを除外した場合のグラフがFigure 1 の (e) に載っていて5年PSA非再発率は以下のとおり。
IG-IMRT 87%
2018/07/26