中間リスクに対する外照射＋ホルモン その２
中間リスクに対する外照射＋ホルモンで日本泌尿器科学会／編『前立腺癌 診療ガイドライン 2016年版』メディカルレビュー社の記述より中間リスクに対しては外照射にホルモン治療を併用したほうが生存率において無しより優位であるという結果がでていることを紹介した。
P143に以下のように書かれている。
中間リスク症例に対して、80Gyの外照射における4ヵ月間のネオアジュバントCAB療法併用効果を検証する比較試験(GETUG 14)の初期成績では、生化学的非再発率(97% vs 91% p=0.04)および臨床的非再発率(92% vs 86% p=0.09)はいずれも併用群で良好であり、長期での解析結果が待たれる8)
8) J Clin Oncol. 2011:29(Suppl.)4521.
2016年のJ Clin Oncol. 2016:34(Suppl.)5021.には以下のように報告されれいる。
2003〜2010年の患者、370人（外照射単独：191人、ホルモン治療併用：179人）が解析対象であり、追跡期間中央値は84ヶ月だった。
5年PSA非再発率は以下のとおり。
外照射単独 76%
ホルモン治療併用 84%
いずれにしろ、中間リスクの場合、放射線治療前のホルモン治療併用が有用であることが分かり、そのように治療を受けたことを納得する。
2017/07/01