177Lu-PSMA
掲示板での武内氏の2017年2月25日の投稿より、順天堂大の村上康二氏の講演、前立腺癌における ＰＥＴ検査の現状と将来展望をみた。
ET検査の詳細についてはさておき、29分40秒付近から画像診断におけるPSMAリガンド製剤を治療に応用する研究ということで論文、J Nucl Med. 2016 Jul;57(7):1006-13. 、full textを紹介している。
転移を有する去勢抵抗性前立腺がん患者56人を対象とした研究である。重大な副作用は起きなかったということだ。
2人の患者が、3および4サイクルを受けた後、軽度の口腔乾燥症を報告し、3カ月以内に自発的な解消を示した。
長期化学療法を受けた9人の患者において、グレード1または2の白血球減少症が起こった。
講演ではFIGURE 1.で示された76歳の外照射後の骨転移しホルモン治療を行った76歳の患者の例で治療効果を説明している。 56人の患者のうち、45人（80.4％）がPSA低下を示した（図5）とのことだ。しかし28ヶ月の追跡調査期間中に、12人の患者が死亡した（21.4％）ということで、やはり去勢抵抗性に至った場合は中々治療は難しいといえる。
2017/11/09