Mantini氏の論文__救済放射線治療
救済放射線治療の論文、Prostate Cancer Prostatic Dis. 2018 Jul 23.を読んだ。イタリア ローマのUniversità Cattolica del S. Cuore サクロ・クオーレ・カトリック大学のGiovanna Mantini氏を筆頭筆者とする論文だ。
病期pT2-4N0-1の患者123人が対象であり、すべての患者は以下の病理学的特徴を少なくとも一つ有する。
・嚢外延長
・断端陽性
・精嚢浸潤
・局所リンパ節浸潤
前立腺床への最小線量は64.8Gyであり、診断時の腫瘍の特徴に応じて、患者はより高い用量（70.2Gy; 85.4％）および/または予防的骨盤リンパ節照射（57.7％）および/またはホルモン治療（69.1％）を受けた。照射は三次元放射線治療（3D-CRT）で行った。
ホルモン治療は以下のような期間だった。
pT > 2 and/or Gleason score = 7 6ヵ月
pN1 and/or preoperative PSA > 20 ng/mL and/or Gleason score > 7 24ヵ月
5年PSA非再発率 92.9%
病期の状況に関わらず、良好な結果である。それは高線量、思い切ったともいえるホルモン治療の長さ故だろうか。
2018/09/11