「SPA！｝2002年7月2日号の「東京 懐かし ナポリタンの"名店"を求めて」に米国経由イタリア系のページに「六本木ニコラス本店」が「創業者がイタリア系アメリカ人」ということで紹介されている。

そのピザ屋の店主ニック・ザペッティに対しての著者ロバート・ホワイティングの 1989年秋から彼が死んだ1992年に至るまでの40回近くのインタビューをベースに纏められた『東京アンダーワールド』は極めて魅力的な本だ。

ニックは決して、お洒落なピザ屋を創設したわけではなく、暴力団とつながり、東京のヤミ社会と密接に関係してきた。ホワイティングのこの本では、ニックを起点とし、戦後の日本とアメリカの関係を政治、経済、法律他の側面で明らかにする。 日本のシステムは変わらず、多分現在も東京アンダーワールドは存在しているだろう。