夏の日に

強い雨が止まない
稲妻が走り、道ははるかに遠い

昨日のことだったろうか
紙を何枚も破り、ごみ箱を満杯にし
ひそやかにtextを消滅させたのは

風は鼠色をして通り過ぎていく

耳元でなるリズムに抗し
滑らかなメロディを口ずさむ
それは郷愁の歌謡だ

どうして自然に背を向け　
かたくなに
フレームを作ろうとしていたのだろうか

目をひらき
毛穴を開き
雨をつかまえる