俳句37
季語の力をしることはないと思い込むとともに、遠ざかるほどには強くないという自己認識。
深き冬内面への転落
鳥かごすでに見捨てられ不在の夜
音なく飾り気もなく冬銀河
漂ってただ去っていく白い音
半イメージ半言葉から十七音へ
ノスタルジー灰色の街の建物
近未来ノイズとダブは墓の中
生き急ぐ久万川叙景曖昧に
滑りやすい坂を転がり尊厳死
知るき無し花鳥季節下顎呼吸
季語の力をしることはないと思い込むとともに、遠ざかるほどには強くないという自己認識。