俳句３
阿部 ショウ人『俳句 四合目からの出発』(講談社学術文庫）を少し読む。四合目以下の句はなんとなく分かるが、それ以上のものを目指すのはなかなか難しい。
松納め飼い犬に手をかまれる
きいている円盤の中のファウスト
悴かむ手伝える言葉ありやなしや
勘違い宇宙生まれる無い季節
梅香る平らな面を真直ぐに
小糠雨思い出すこと何もなし
花の名を覚える気なし秋の暮
氷解く橙に浮かぶふじの山
薄曇隘路の中で冷然と
阿部 ショウ人『俳句 四合目からの出発』(講談社学術文庫）を少し読む。四合目以下の句はなんとなく分かるが、それ以上のものを目指すのはなかなか難しい。