俳句１１
最近作る句は説明的であり、かつ表現するものが明瞭でなくなってきている。多分、それは五七五の制約を超克しない結果だろう。
見続ける枯れ木の林褐色土
夕まぐれ紙に穴あけ注視する
無為に死す消え残りたる初霜の日
暖かい風邪の気配忍びより
空っぽの容器抱えて逸る道
決断は旅など終わったそのうちに
満月は遠くにありや棚田の水
捻りいく道の向こうは黄の田圃
絆などあるはずもなし風疼く
どこか見た景色変わりて石拾う
最近作る句は説明的であり、かつ表現するものが明瞭でなくなってきている。多分、それは五七五の制約を超克しない結果だろう。