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俳句１
俳句１
少し先人の句を読んでも、自身の句作の進展はほとんどない。
風船の視界の果てに曲がる虹
遥かなる原子の心霞む斑
プリズムで分光するもすべて闇
宮殿に吾亦紅咲き叫ぶ君
摩天楼未来に歪み淡き雪
箱の富士大和の光に包まれる
明け方に鳥籠つるし時を待つ
見られない一千秒後の鎌鼬
飛んでいく青色の傘風の行方
優しい陽縁側からの跳躍
