2001年6月10日

CageとTudorが行った1965年のロサンゼルスのFELIGEN/PALMER GALLEARYでのライヴパフォーマンスであり、音をコントロールし、情緒をも管理しようとする音楽の対極にあるものだ。次々にチャンネルが変えられ、ラジオから流されるのいわゆるクラシック音楽。「ボレロ」は継続を断たれる。

何故か奇妙な懐かしさを感じた。それはラジオからの音の音域が狭い故か。叔父が自作したAMラジオからのPOPS、クラシック音楽に親しみ始めていた1965年当時の音を想起するからだろうか。 左右のスピーカからは違った曲、または雑音が出て、それが混沌とならないのは、ある種のコントロールがなされているからだろう。また、女性の悲鳴も単に音として私の耳で処理される。

VARIATIONSといいながら、決して、rockの音源は使用されていない。それは多分、ロックのリズムがVARIATIONSの音のリズム感覚と相いれないからだろう。

聴き終わった後、ジョンと洋子のテープコラージュの"Revolution9"を久方ぶりにきいた。