20世紀最後の今日、Sonic Youthの"Goodbye 20th Century"を聴く。Napsterで小杉さんの"+-"をgetし、気に入ったので11月にCDを購入したものだ。discAを順次きくが、やはり小杉さんの曲はすばらしい。緊密な音はノイズの必然といったものを感じさせる。
小野洋子の"Voice Piece For Soprano"は拒絶でもなく、意志でもない純然たる音の快楽を意味する叫びであり、まさしく20世紀の終わりに相応しい。嶋田さんのCD紹介ページによるとKim Gordon - Thurston Moore の子供の声とのことだ。
discBへ移る。"James Tenney"の"Having Never Written A Note For Percussion "は微細に変化するpercussionが漸進し、クライマックスのない終わりへ向かう。それは幾分かの不安と不安定の中の心地よい緊張の引き伸ばしといったものだ。
discAのジョージ・マチューナス作のピアノの鍵盤に釘を打つ映像はなかなか面白い。ただ、"ART VIVANT"1983年11号のフルクサス特集号の載っている写真は、もっと徹底的であり、ピアノの弦も破壊し、弦を靴で踏んでいると言う過激なものだ。版が違うのかもしれないが、多分、それは、Sonic Youthの洗練されたいわゆる前衛へのGoodbyeであり、オマージュといったところだろう。
さようなら20世紀