1998年9月26日

デュオのみの一部とソロとデュオの二部構成だった。
ピアノはfree jazzの香りと現代音楽のにおいを漂わせながら、独特なものだった。全盛期の山下洋輔のピアノのスピードを彷彿とさせる鮮やかなものがありながら、所謂jazzの陶酔からは離れたものだった。かといって、無調の現代音楽でもない。しかし、そのダイナミズム、硬質の音色は魅力的だ。
一部と二部の休憩時間に隣に座っていた女性達がいままできいたことのない音楽であり、現代音楽かな、前衛かなといい、ききながらいろいろなことを考えさせる音楽だと話していた。
二部が始まり、吉田さんのフルートの多彩な音色を満喫した。空を飛ぶ鳥の自由な飛翔を感じた。 それに絡まっていく山口さんのピアノ。
吉田さんとの7年間にわたるデュオワークということが山口さんのWeb pageに書かれているが、その多様な表現を十分楽しんだ夕べだった。