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プレペアド・ピアノ協奏曲
1998年11月1日
タワーレコードの販促雑誌「ミュゼ」VOL.１３の裏表紙でワーナーミュージック・ジャパンがジョン・ケージの「プレペアド・ピアノと室内管弦楽のための協奏曲」（高橋悠治：プレペアド・ピアノ）を初CD化し発売するという広告をみて、気になってはいた。しいて探しはしなかったが、先週、四谷図書館でみつけ、早速借り出した。
四谷図書館も事務所移転で来週末までしかいけない。
数列をリズム構造の決定に用い、数表を用いて作曲したという技法的なことはさておき、プレペアド・ピアノとそれに呼応したリズムに魅せられた。
悠治さんは抑制し、コントロールされた音を出している。
オーケストラの響きにのってピアノが華麗になるといったものと異なり、幾分かの反発を経て融和にむけての音の流れは緊張の中に予定調和を感じさせる。
曲は一見唐突に終わり、バッファロー・フィルハーモニック管弦楽団を指揮していたルーカス・フォスの古典的な響きの「バロック・ヴァリエーションズ」に続く。
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