昨日(13日)、Slapp Happy 日本コンサートツアーの初日、吉祥寺Star Pine's Cafeで行われたライヴに出かけた。久方ぶりの立ち見だったので、昨日は興奮からかそんなに疲れは感じなかったが、今日は足腰が痛い。
秀抜なサンプリングによるAnthony Mooreの曲がライヴの始まりを提示し、メンバがそろったとき、Peter Blegvadの"We are Slapp Happy"の声に観客は盛大な喝采と拍手。
最初に"Heading for Kyoto"をDagmar Krauseが歌い始めたとき、幸せな気持ちになる。 意外と"Sort Of"からの曲が多く演奏された。何といっても、お気に入りの"I'm Alone"全員のハーモニカ演奏もあり、よかった。Blegvadは練習していないといっていたが、中々のものだった。
ピーターは流暢な日本語で「ダグマー、かわいい」という場面もあり、ダグマーの優雅な手の動き含め、上品なパフォーマンスだった。流石に年齢のせいか高域は苦しく、キーを下げたものもあったようだ。
打ち込みによるドラムを入れた曲は少なく、ダグマーのキーボードも聴け、そのほんわかとした手作りの演奏、よかった。
ピーターはSlapp Happyはずっとexperimentalであったといっていたが、先鋭的であることが神経を刺激するものでなく成立し、一聴ノスタルジックな曲の中の刺といったものが所謂POPから明確にSlapp Happyをへだてているものと思われる。
肩の力を抜いていて、それでいて新鮮な稀有な音楽。 2000年、極東の地でのライヴを堪能した。