年末録画していたヴィデオを整理して、年明け、数年前のETV特集のクセナキスの映像をみ、音を聴いた。メタスタシス(1954)の重層的な音の連なり、改めて感心した。 weekdayの今日、ITOCHU GALLERYのアルバースの版画をみた後、Nadiffに寄り、Fractal Records (France)からでているIannis Xenakisの "Persepolis"(Fractal0X)を購入した。 谷口さんが岡村さんの音楽掲示板に去年の8月にCDの発売を紹介し、なかなかのものという評判だった。
帰宅後、早速聴く。8 channel electronic tapeの作品であり、その電子音は本当に美しい。連続する音は決してリズミカルでもなく、メロディもないが、何故か胸があつくなる。そうして、感じる安らぎはこれらの音の永続を願う。岡村さんがこう掲示板に書いたのが 分かる気がする。
何か分からないのですが、「精神」を感じるのです。その精神が所謂西洋音楽から導き出されたものではないにしても、西洋の知的伝統から隔絶したものではないと思う。
感傷を意図した音楽でないのに、何故か私は涙ぐむ。やれやれ、2001年はどうなる事やら。